Arts Managerを志すwackyのロンドンからの徒然メモ
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内田光子リサイタル |
Mitsuko Uchida Piano Recital Wednesday April 2, 2008 Royal Festival Hall 19:30 Schubert Piano Sonata in C minor, D.958 Kurtág Antiphon in F sharp major Bach The Art of Fugue, BWV 1080: Contrapunctus I Kurtág Tumble-Bunny Kurtág Portrait 3 Kurtág Dirge 2 Kurtág Hommage à Christian Wolff (Half-Asleep) Bach French Suite no.5 in G major, BWV 816: Sarabande Kurtág Spiel mit dem Unendlichen Schumann Symphonic Etudes, Op.13 光子さんの初ソロリサイタルです。 神がかったコンチェルトから約1年、とても楽しみにしていました。 背中を左斜め前方に眺める位置だったけれど、音響は抜群。 シューベルトのc-mollソナタは目を開かされる演奏でした。新鮮というのか。きっちりした感があって、重厚感も適度。音がすごく詰まった響きで、四角い感じがしました。1楽章は、シューベルト的というか、ドイツ的な音だった気が…。2楽章はペダルが本当に細かくて、でも、とてもやわらかかったです。 前半後半は、ハンガリー作曲家の現代作品とバッハ作品を組み合わせて、面白かったです。Fisが保持音となっているAntiphony in Fisから、そのままバッハのContrapunctus 1へ。躍動が激しいTumble-bunnyとDirge 2。どこか宇宙的で浮いているような音楽のHommage a Christian Wolffから切れることなくバッハのイギリス組曲第5番サラバンド。バッハって本当は物凄く自由な音楽なのかなと思いました。〆のPlay with Infinityは、本当に面白い曲。何が面白いか。鍵盤88鍵を一番上から順に下ってくるある意味普遍的な旋律とそれを取り巻くようにそこここに浮かぶ音の固まりたち。88鍵という限られたものから広がる「infinity」。そしてそれで遊ぶ私たち。また聴きたいです。 後半のシューマンの交響的練習曲は、初版(?)によるオリジナル版(Posth. variationが含まれていない版)でした。これを一番楽しみにしていたのですが、ごめんなさい、途中で飽きちゃいました。プロの人の演奏会を聴きにいって、こういう感じを受けるのは初めてでした(聴いてて心配になる瞬間が一番怖かったです。) でも、でも、やっぱりアンコールのモーツァルト(ソナタ K330 C Durの2楽章)はさすが。 聖域です。拝みたくなりました。 アンコール2曲目のシューベルトの即興曲(D899 No.3)もハラショー。 1番最初のシューベルトは別人でした。 光子さんといえば、近年ベートヴェンに力をいれていらっしゃいますが、最近発表になったCDがBBC Music Award 2008の大賞に選ばれました。収録曲は、Piano Sonata No. 28 in A, Op. 101; No. 29 in B flat, Op. 106 (Hammerklavier)です。販売元はPhilip社。 The Independent Review ***** The Times Review *** PR |
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