Arts Managerを志すwackyのロンドンからの徒然メモ
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ドニゼッティ:連隊の娘 |
2007年1月29日(月) 19:30開演 英国王立オペラハウス (コヴェントガーデン) The Royal Opera Gaetano Donizetti: La Fille du Regiment「連隊の娘」 Director: Laurent Pelly Associate Director and Dialogue: Agathe Mélinand Set designs: Chantal Thomas Costume designs: Laurent Pelly Lighting: Joël Adam Choreography: Laura Scozzi Conductor: Bruno Campanella Marie: Natalie Dessay Tonio: Juan Diego Flórez La Marquise de Berkenfeld: Felicity Palmer Sulpice Pingot: Alessandro Corbelli Hortensius: Donald Maxwell La Duchesse de Crackentorp: Dawn French * * * * * Opera comiqueだとは解っていたけど…、、、、 こんなに可笑しい/面白いとは思わなかった! それよりも!! Natalie Dessay、驚異的!ブラーヴァ!! どうしたらあんな姿勢で普通の声量/響きで歌えるのか。 飛んだり跳ねたり、リフティングされたり… 鍛えられてるんだろうなぁ。 Juan Diego Flórezが日本では「新三大テノール」だとか騒がれているから、ミーハーにも彼を聴いてみたくて、チケットをとったけれど、Natalieに完全にもっていかれたオペラでした。こんなにオペラって面白いんだと初めて思ったオペラでした。オペラっていい! 何がそんなに面白いかったかというと… まず歌詞は仏語なんだけれど、わざと「How dare you!」とかときどき英語になったりしてそれが面白かったし、振り付けやNatalieの仕草はもちろん演出自体がちょっと現代的だったり、何気ない要素が面白かった。それから、指揮者。たまに軽くジャンプして指揮を降るから、1st Violinのコンマスの譜面が震えてたり、楽譜を途中で見なくなって、その後譜面がどの部分か解らなくてパタッと閉じちゃったり。 もちろん、Juan Diego Flórezも素晴らしかった。ベルカントだし、1幕のアリアは曲自体は躍動的だけれど、時間がとまっちゃうかと思うほど美しかった。と思ったら、歌い終わった後にブラボーと拍手の嵐で、3分間ぐらいそのままの姿勢で拍手を受けていた。幕後のカーテンコールもNatalieには敵わないけれど、これでもかって言うぐらい大喝采を受けていた。日本だと考えられな怒号のような喝采。拍手にブラボーに、そして床を踏み鳴らす音。 席は、学生らしく一番安い席をとったから(笑)、文字通り「天井桟敷」だったのだけれど、これがまた圧巻な眺め。ステージに限りなく近いから、舞台への死角はたくさんあるけど、でもオケピッドと客席は抜群によく見える。 よく天井桟敷は、ツウがいるって言われるけれど、本当にツウなおばあちゃん(たぶん70代)が隣に!もう何十年もオペラ座に通っていて「この公演はあんまり良いから初日から3回もみたわ」って。今度は蝶々夫人みるんですって言ったら「それは演出がすきじゃないから行かないわ」って。さらに幕間に、「前回、オペラ座で連隊の娘をやったのは1992年だったんだけれど…」と語りだして、さらにもう一人仲良くなったスザンナさん(!)と「コロシアム(国立オペラ座のこと)でやった…」と語りだす。おばあちゃん、わぁーお。 スザンナさん(オペラ座で会うには最高の名前!)は、人懐っこい可愛い人で、たぶん20代後半ぐらい。2nd Violinにお友達がいるんだとかで、オペラグラスでピッドとそれからstallsのお客さんを観察してた。彼女も頻繁に来ているみたいで、お互いに次のオペラはこれでこの日にくると確認しあって、「じゃあ、次に会うのは4月のジャン二スキッキね」と手帳に私の名前をメモしてた。笑 天井桟敷万歳! オペラ座はきている人を見ているだけでも、本当に面白い。色んな人がいて面白い。あたまは真っ白なのに、きちっとスーツを着て綺麗なブラウスを着て、ヒールもちゃんと履いている可愛いおばあちゃんもいっぱいいる。下手な批評家より手厳しいツウがいたりもする。やっぱりこういう「文化」のなかにオペラはあるんだよね。 PR |
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