
Arts Managerを志すwackyのロンドンからの徒然メモ
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2007年2月20日(月) 19:30開演 英国王立歌劇場 (コヴェントガーデン) Giacomo Puccini "Madama Butterfly" プッチーニ作曲「蝶々夫人」 Conductor: Nicola Luisotti Director: Moshe Leiser and Patrice Caurier Set Designs: Christian Fenouillat Costume Designs: Agostino Cavalca Lighting: Christophe Forey Cio-Cio-San: Liping Zhang Pinkerton: Andrew Richards Sharpless: Alan Opie Goro: Martyn Hill Suzuki: Elena Cassian Bonze: Jeremy White Kate Pinkerton: Liora Grodnikaite Yamadori: Quentin Hayes Imperial Commissioner: Jacques Imbrailo * * * * * 感想を一言。 「悪趣味なジャポニズムを観た気がする」 えー、その通り。なんだかしっくり来ない演出でした。アートとしては美しいけれども、日本人としては「何かが違う」。楽しみきれなかった要因の中に、たぶん観ているときに お辞儀するときは、膝曲げない! 着物のときは背筋を伸ばす! 着物で歩くときは内股! 泣くときは着物の袖を使うといいのに。 とか、くだらないことを一々突っ込んでいたからだと思うけれど。それにゴロ役の人が…顔が白塗り&丸ほほ紅で、一瞬、バカ殿か道化かと思いましたよ… 最後がまた特にイタダケなかった。どうして綺麗に息絶えないのか。あれは「美しくない死に方」に見えました。「ハラキリ」精神に反しますよ。 ♪ ♪ ♪ それにしても、腹立たしいのはピンカートン。笑 やっぱりunfaithfulな男性は、いつの時代もいけません。 それから疑問なのが、日本のあの時代に「バラ」や「ジャスミン」が親しまれていたのだろうか。最も蝶々さんは、アメリカ人になりきろうとしていたから、庭にバラやジャスミンがあったとしても不思議はないけれど…。 ♪ ♪ ♪ 音楽的なことを少々。サクラや星条旗のテーマがそこいら中にちりばめられていて、それは巧妙でした。特に上手いなぁと思ったのは、蝶々さんの部分には日本の陰音階が多用されていて、イタリア語の歌詞が聞こえてくるのが奇妙でした。でも、プッチーニは、東洋趣味があったのかなかったのか、よく考えたらパリ万博の時にタイムリーに生きているんですよね。ドビュッシーやゴッホが「日本」に影響を受けたように、彼もまた未だ見ぬ「ジャポン」を題材にしたのは興味深いですね。 あ、今回一番気に入った歌手のひとは、スズキ役のElena Cassian。(なんでスズキなんだろう。なんで名前じゃないんだろう。笑) ♪ ♪ ♪ いつか日本人演出の日本人が歌う「蝶々夫人」を観たいと思います。ちゃんと「内股でしとしと歩く」着物姿がみたい。それに「振り」や「小道具」「大道具」への解釈が、だいぶ違うに違いない。笑 PR |
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2007年2月18日(日) 19:30開演 バービカンホール Janáèek Jealousy Overture Brahms Violin Concerto Janáèek The Fiddler's Child Janáèek Taras Bulba Joshua Bell violin London Symphony Orchestra Mark Elder conductor * * * * * 天使のように優しく語り、悪魔のように淫らに誘う伝説の名器 レッド・バイオリン 映画『レッド・ヴァイオリン』のチラシを見て以来(結局、映画は未だ観ていない。)、“ジョシュア・ベル”が聴いてみたかった。「天使のように優しく語り、悪魔のように淫らに誘う伝説の名器 レッド・バイオリン」に「命を吹き込んだ」ヴァイオリニストって?とずっと聴いてみたかった。Josh Groban ジョシュ・グローバンの2ndアルバムの中の『Mi Mancherai』に入っているジョシュアの音。ヴィオラみたいに大きくて、でも繊細で、温かい音。それが聴きたくて聴きたくて、数年越しでやっと実現した一夜。ブラームスのコンチェルト。これまた叙情的で血が騒ぐような曲。彼の音で一体どうなるのか楽しみでいっぱいでした。 で、何せ貧乏学生なので一等安い席のせいか、音響が…。ガックリ。でも、良かったです。そりゃ良いに決まっているんだけれども、何が良かったか。言葉で説明するのは難しいですが、音楽に魂が入っていた、という表現があってるかな。牧歌的な主題で始まるオケに(オーボエも美しかったです。)、緊張感たっぷりの悲痛な旋律とともに登場するヴァイオリン。心臓を一気にわしづかみにされる音でした。彼のアルバムを見てもわかるように、彼のヴァイオリンはどうしても甘いイメージが強いですが、内面に秘める熱いモノが溢れ出てくるのが、押し寄せてくるアプローチで、強烈なまでの副付点に血がザワザワしてしまいました。 ジョシュアの立ち方は必見です。不思議な立ち方をします。膝が曲がると言うか、とにかく重心がよく保てるよなーと思うような不思議な立ち方です。 ♪ ♪ ♪ ジョシュアのヴァイオリン以外のプロは、ヤナーチェク特集。今までヤナーチェクってチェコ人だよね?ぐらいの知識でしたが、これがまた大ヒット。ブラームスがデリケートだとしたら、ヤナーチェクは素朴で土着な感じ。チェコらしいといっても、何がチェコらしいのかはわからないけれど、東欧の民謡のような旋律だったり、やっぱり「血」がわさわさっとするような音楽。 The Fiddler's Childは、演奏前に指揮者の解説があって、ほほーっと理解も深まりました。(筋立てが『魔王』に似ていると思うのは私だけでしょうか。)Taras Buldaは、3人の英雄の死の曲。詳しくはコチラ(wikipedia)をご参照。 このヤナーチェク作品、是非チェコフィルで聴いてみたいです。やっぱり「血」は音楽には大切ですからね。 |
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2007年2月21日(水) 19:30開演 バービカンホール (バービカン) James MacMillan The Confession of Isobel Gowdie Mozart Piano Concerto No 13, K415 Dvorák Symphony No 6 London Symphony Orchestra Sir Colin Davis Mitsuko Uchida (Piano) * * * * * 生まれて初めて、心から思った。 Mozartってピンク色だ。 この言葉、のだめ愛読者の方ならすぐにご理解いただけるかと思います。笑 内田さんの音は本当にmagicalです。 なんであんなにコロコロした春みたいな音がでるんだろう? つづきは、また3/3のブログで。 |
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今日、夢に数年前になくなった祖父母が2人揃ってやってきました。
嬉しいなぁ。 でも、寂しい。 昔通りに家にいて、ばあばはベッドに、じいじは事務所から帰ってきた。 でも、明日ロンドンに帰るからっていう日だった。 ばあばはいつもみたいに色々しゃべっていて じいじが部屋に入って来たとき、一瞬抱きつきそうになって あぁ、そうだ明日ハグすれば良いんだって思って止めた。 明日帰る準備はできたのかって聞かれて、うん、後少しだよと応えると 買って来たばかりのアツアツのタイヤキ(いつも大判焼きだったのに!)と、 自由に使いなさいと1万円をくれた。 タイヤキは、すっごい甘くて、うへーって思った。 でも、そんなにお金に困ってるようにみえたのかな。笑 起きてすぐに母にメールをして、お仏壇にお線香をあげてもらった。 それから、写真に向かって手を合わせて、ブツブツタイム。 夢に出て来てくれて、有難う。 あえないのもおしゃべり出来ないも寂しくてしかたない。 また遊びにきてね! |
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F氏からコレが送られて来た。
思わず爆笑してしまったので、皆さんにもご紹介することに決定。 ランランが解説付きでプロコP協第3番の一部をお届けします。 ランランって、今や超売れっ子若手ピアニスト。 こんな感性で音楽作られたら、たまらないよ。 自由でのびのびしてて、キラキラしてる。 ピアノ弾くのが楽しくてしょうがないんだなぁって誰もが思うと思う。 これ、音声でます。 ププって笑いも絶対でるので、気をつけてください。 ※決してマジメ系画像ではありません。 ※2チャン系コメントが多数あります。 |
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ときどき、ピアノ弾きたいよなぁって思う。
なんで離れちゃったのかなぁって思う。 かといって、プロになれるわけじゃない。 ピアノで生きてけるほど、上手いわけじゃない。 でも、やっぱりピアノ弾きたいんだよなぁ。 |
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すっかり忘れてましたが…
大学のindividual researchのfirst draftが、3月1日〆。8000word..... 普通の授業のエッセイも3000 wordが2本もあるのに!? もっと考えて〆切を作ってくれ。。。。 缶詰になります。 はい。 |
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すっかり忘れていましたが、
今日はバレンタイン。 全くもって関係のないイベントです。笑 辛うじて、友人から「Hey!! Happy Valentine!」というメールが少し来たぐらい。 【先月のTDLより。】 * * * * * この国も、バレンタイン商業戦線は激しいです。 なにが激しいか。 レストランやらアルコール系やらお菓子やら。 お店もとにかく全てが「赤」「ピンク」「ハート」。 日本と大きく違うのは、男性からも女性にアプローチするので 「For Her」というセクションをよく見かけます。 シャンペンやワインにはじまり、カワイイ下着やリラックスグッズ。 とにかく、テレビCMまで「バレンタイン仕様」になる。 新聞なんかにも、The most romantic day in the yearなどと1週間前から 特集記事が組まれたり、日本のチョコレートに集中した商戦とはだいぶ様相が違います。 カード自体も1ヶ月ぐらい前から、沢山並べられていました。 面白いのは、暖冬で環境問題への意識が高まっているのか、ラジオなどで 「同じ赤いバラを買うなら、オランダ産ではなく南アフリカ産を買いましょう」 などという、突拍子も無いヘッドラインが…。 オランダ産のバラは、温室で育てる=それだけCO2を排出しているということらしいです。 だったら、日常生活の無駄な電気消費をやめるような「デン子ちゃんCM」でも流せばいいのにと思う日本人の私がいたりするのですが…。笑 とにもかくにも、全く「甘くない生活」なので、私には無関係ですが、みなさま、 Happy Valentine's Day! Have a sweet evening! |
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バレンボイムのベートーヴェンピアノソナタ全曲シリーズのチケット、スポンサー了解のもと(笑)全公演取りました☆
公演日は、2008年1月28日〜2月17日で、会場は今年6月にリニューアルオープンするロイヤル・フェスティバル・ホールです。 フルタイム学生なので、Concessionという特別割引が受けられて、なんと全部半額に!最初は一番安い席を押さえていたんだけれど、半額とわかったので、一つグレードアップ。それでも、6.5〜9ポンド。全8公演取って、送料込で59ポンドです。キーシンのS席1枚より安いなんて。この国、素晴らしい。 全8公演購入の特典で、最終公演後の特別パーティ(Special Reception)の招待券も来るそうです。いえーいw と思ったら、ブレンデルのリサイタルも発見!これは、何が何でもいかないと!!!!!念願のブレンデルの生演奏。 ロンドンで学生やってて良かったとしみじみ思います。 母さん、父さん、ありがとう。 |
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2007年2月12日(月) 19:30開演 英国王立歌劇場 (コヴェントガーデン) ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 「Il Trovatore; イル・トロヴァトーレ」 Director: Elijah Moshinsky Set Designs: Dante Ferretti Costume Designs: Anne Tilby Lighting: Mike Gunning Fight Arranger: William Hobbs Count di Luna: Anthony Michaels-Moore Leonora: Catherine Naglestad Azucena: Stephanie Blythe Manrico: Marcelo Álvarez Ferrando: Raymond Aceto Ines: Kishani Jayasinghe§ Ruiz: Haoyin Xue§ § Jette Parker Young Artist * * * * * 今回も天井桟敷。 でも、セット転換が多かったせいか、演出が舞台手前よりで、思ったより舞台での動きが見えたので満足でした。 実は、1幕第2場のジプシー達の合唱が、あの有名な合唱が、このオペラからの曲だったと初めて知りました。恥。その曲が何なのか知りたい方は、ボローニャ歌劇場日本公演のサイトへ飛んでください。聴けます。名曲が! 作品最後が「Mother, I avanged you!」というアズチェーナの叫びとも思える一節で終わるぐらい、それはダークな悲劇ですが…、何せ前回の「Il fille du regiment; 連隊の娘」のナタリー・デッセイの印象と声が余りにも鮮明で、正直、自分が同じ劇場にいるとは思えませんでした。今だから、断言出来る。ナタリー・デッセイ(仏語だとデゥセ)はスゴい。 来年リサイタルをやるので、是非行かなきゃ! 一番、おおおおおっと思ったのが、アズチェーナ役のステファニー・ブライス。カーテンコールも一番盛んだったかな。帰りも結構の数の人が「母親役の彼女良かったよね」と口々にしてました。オペラハウスのサイトにも写真付きで出ているマルセロ・アルバレスは、カレラスっぽい声でした。笑。歌い方は、いかにもっていう立ち方と振り(振りなのか、勝手に動かしているのかは謎。)で、大学のときのある先生を彷彿させてくれました。 * * * * * 今、知ったのが、ボローニャの引越し公演でも、「連隊の娘」は先月私が観た公演と同じブルーノ・カンパネッラ氏が指揮者だったんですねぇ。そんなにスゴい人だったのか。だから、譜面がいらなかったのか。笑 * * * * * 今回の収穫?は、ズバリ「照明」です。白い光にするのに、青フィルムを使うんですね。知らなかった!透明のフィルムで普通のスポット照明を使うと黄色がかった光になるんです。知りませんでした。照明の仕込みも舞台の仕込み以上に時間がかかるので、毎日のように本公演が入れ替わるオペラハウスの照明係の人たちは、一体毎日何時間仕込みに時間を割いているのやら…(現在はコンピューターなどで調整も出来ますがね。) そういえば、この間となりだったおばあちゃんも、やっぱり(あの位置が定位置なのかな?)いらしてました。だから、このプロダクションは観に来て良かったのかも!? 来週は、念願の蝶々夫人です。おばあちゃんは来ないと言っていたけど、地下鉄の駅構内にも沢山のポスターが貼られてるし、期待大です。その前に、ジョシュア・ベルとLSO(ロンドン交響楽団)の公演です。そして、そして、内田光子さん×LSOのモーツァルトP協奏曲です。 ロンドン来て良かった! 追伸;バレンボイムがベートヴェンのピアノソナタシリーズをやります。全部行きたい。笑 |
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