Arts Managerを志すwackyのロンドンからの徒然メモ
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Joshua Bell x LSO |
2007年2月18日(日) 19:30開演 バービカンホール Janáèek Jealousy Overture Brahms Violin Concerto Janáèek The Fiddler's Child Janáèek Taras Bulba Joshua Bell violin London Symphony Orchestra Mark Elder conductor * * * * * 天使のように優しく語り、悪魔のように淫らに誘う伝説の名器 レッド・バイオリン 映画『レッド・ヴァイオリン』のチラシを見て以来(結局、映画は未だ観ていない。)、“ジョシュア・ベル”が聴いてみたかった。「天使のように優しく語り、悪魔のように淫らに誘う伝説の名器 レッド・バイオリン」に「命を吹き込んだ」ヴァイオリニストって?とずっと聴いてみたかった。Josh Groban ジョシュ・グローバンの2ndアルバムの中の『Mi Mancherai』に入っているジョシュアの音。ヴィオラみたいに大きくて、でも繊細で、温かい音。それが聴きたくて聴きたくて、数年越しでやっと実現した一夜。ブラームスのコンチェルト。これまた叙情的で血が騒ぐような曲。彼の音で一体どうなるのか楽しみでいっぱいでした。 で、何せ貧乏学生なので一等安い席のせいか、音響が…。ガックリ。でも、良かったです。そりゃ良いに決まっているんだけれども、何が良かったか。言葉で説明するのは難しいですが、音楽に魂が入っていた、という表現があってるかな。牧歌的な主題で始まるオケに(オーボエも美しかったです。)、緊張感たっぷりの悲痛な旋律とともに登場するヴァイオリン。心臓を一気にわしづかみにされる音でした。彼のアルバムを見てもわかるように、彼のヴァイオリンはどうしても甘いイメージが強いですが、内面に秘める熱いモノが溢れ出てくるのが、押し寄せてくるアプローチで、強烈なまでの副付点に血がザワザワしてしまいました。 ジョシュアの立ち方は必見です。不思議な立ち方をします。膝が曲がると言うか、とにかく重心がよく保てるよなーと思うような不思議な立ち方です。 ♪ ♪ ♪ ジョシュアのヴァイオリン以外のプロは、ヤナーチェク特集。今までヤナーチェクってチェコ人だよね?ぐらいの知識でしたが、これがまた大ヒット。ブラームスがデリケートだとしたら、ヤナーチェクは素朴で土着な感じ。チェコらしいといっても、何がチェコらしいのかはわからないけれど、東欧の民謡のような旋律だったり、やっぱり「血」がわさわさっとするような音楽。 The Fiddler's Childは、演奏前に指揮者の解説があって、ほほーっと理解も深まりました。(筋立てが『魔王』に似ていると思うのは私だけでしょうか。)Taras Buldaは、3人の英雄の死の曲。詳しくはコチラ(wikipedia)をご参照。 このヤナーチェク作品、是非チェコフィルで聴いてみたいです。やっぱり「血」は音楽には大切ですからね。 PR |
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