Arts Managerを志すwackyのロンドンからの徒然メモ
[PR] |
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
Remembrance Day |
11日は「Remembrance Day(国民哀悼の日)」です。
戦争や軍事奉仕で亡くなった人への敬意を表し、追悼をするとても大切な日です。 この時期になると赤いポピーのバッジをつける習慣があって、今年は私もつけています。バッジは胸元につけられる紙で出来たものから、タクシーや車の前につけられる大振りのもの、アクセサリー風のものまでいろいろな種類があります。紙で出来たバッジは大抵は買うのではなくて、赤い羽根募金と同じように募金をすることで、街のいたる場所でもらえます。去年までは、英国国民ではないからと敬遠していましたが、今年こそは世界中で戦争や紛争にまきこまれて、亡くなっていった人たちに何か意思表示が出来るといいなと思い、思い切ってつけました。 今、11日を控え、BBC1でRoyal Albert Hallで行われている礼拝が放送されています。女王陛下を筆頭に王室各人、政府主要人、各英国軍部隊の代表、戦没者遺族、その他関係者が参列します。英国国教会が式典を礼拝形式で進めていきます。英国各地から聖歌隊も呼ばれています。 明日は、Remembrance Sundayで、Whitehall(Westminsterエリア)を中心にして、式典が行われます。 (Copyright: The Times Online) 先週は、All Saint's Dayで、同じようにコーンウォールにある大きな聖堂で行われた礼拝の様子が、BBCで放映されました。2000人はいるであろう大聖堂は、たくさんの合唱団でうめ尽くされ、厳かに、でもオルガンに率いられて、それは威厳ある力強い礼拝でした。 クリスマスも24、25日と同じように礼拝がテレビで放送されます。女王の国民に向けたクリスマススピーチも、毎年放送されます。 この様な式典をこうやって、TVで放送できるのは、英国が英国国教会を国教と位置づけているからこそなのでしょうが、これも英国の文化構築に大きな役割を買っているのではないかと感じます。外部からきた人間としては、こういう礼拝や式典などをみていると、英国らしさとは何なのか、何を「人々」が大切にしているのか、何が文化を形どっているのか、そんなことを垣間みるような気がします。 PR |
風邪とともに去りぬ:マンチェスター編 |
リヴァプールに続き、マンチェスターです。
1泊しかしませんでしたが、なかなか手頃なサイズの都市でよかったです。 【マンチェスター】 マンチェスターにはリヴァプールから格安バス(なんと3ポンド)で移動です。 1時間ちょっとで着きます。 でも、体調が明らかに芳しくないので、爆睡。 あ、カンケイないって? マンチェスターは、いかにも「都会」って場所です。 不揃いな建築様式の背の高い建物が多いです。 (ロンドンは、地域によって建築様式がある程度統一している。) バスを降りて、ユースホテルまで歩いていく中で、一番安心したのは、英語が普通に聞こえたこと。笑 実質1日半しか滞在しないので、相当身体がしんどいのに耐え、観光開始。 ユースホテルの受付お姉さんから地図をもらったり、オススメスポットを聞いたり…。でも、このお姉さん、明らかに「趣味」が違うので、聞きもしないのに良いインディーズバンドがいるバーとか、良いDJがいるクラブとか教えてくれて、蛍光ペンでマーキングをしてくれたりしました。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● トラム(路上電車?)に乗って、新興開発地区へ。その名も「Harbour City」すっごい埋め立て地って感じの場所です。よく考えたら、地理的にマンチェスターに「海」があるわけないんです。だから、海の匂いがしなかったのか… 目的は、ラウリー(Lowry)という複合型文化施設。名前の通りローレンス・ラウリーという20世紀を代表する英国人画家がいて、その人のコレクションがあります。ラファエロ前派のロゼッティをこよなく愛し、マンチェスターを中心に工業都市の風景を多く描いた人です。彼の絵は一見、変哲もない子供っぽい絵画に見えるんだけれど、よーくみるとスッゴイ手の込んだ質感ある絵画でビックリします。ここの常設展は、本当によくデザインされていました。「Meet Mr Lowry(ラウリーさんに会おう)」という約20分の導入映像があったり、分類の仕方や説明方法が本当に上手い。それに、エデュケーションプログラムとも上手く連動していて、何度も来たいなと思わせる場所です。が、ワタクシ、音楽人間なので途中でラウリーが愛したというバレエ「コッポラ」の上映を最後の2幕しっかり座って観ました。 この施設は、2つのギャラリー以外にもホールもあって、リーズを拠点とするOpera North(英国で唯一の黒字オペラハウスらしい)も引越し公演できます。あとは、カフェなどで打合せをするビジネスマンがちらほら…。向かいには、アウトレットモールがあって、でもナイキとか、何故か「M&S(マーク&スペンサーという自社ブランドしか扱わない大型チェーン)」が入っていて、いわゆる日本でもてはやされるトップブランドがメインではないようです。 で、ユースホテルお姉さんが「私は行ったことないけど、皆イイっていってるわよ」と教えてくれた「Imperial War Museum North(帝国戦争北博物館?)」へ。個人的には、広島の原爆記念館のイメージが生々しくて、風邪だし行く気もしなかったけれど、対岸だし、でも折角なので行ってみることに。 結果的には、この選択、よかったです。というのも、日本では絶対こういう展示方法はしないだろうというようなことがいっぱいあったから。イギリスの博物館や美術館にいて思うのは、空間の使い方が上手いことと展示の仕方が上手いこと。ただ「見せる」んじゃなくて、「魅せる」ように出来ていること。ちゃんと来場者が学べるように出来ているのね。 一観客としての感想は、やはり戦勝国、精神的なイメージが全然違う。ネガティブさももちろんあるんだけど、ポジティブなイメージも受けた。原爆についての資料もあったけれど、ギョッとしたのは冷戦時代(1970年代)に英国政府が本当に制作した「核戦争になった場合の避難の仕方と過ごし方」についてのテレビ放送。日本の戦争意識は、大抵第2次世界大戦でストップしているように思えるけれど(そして敗戦国&被害者でダメージが大きいんですって印象が強い)、でもこの博物館、本当は今も戦争は常にそこにあるんですってメッセージ性が強かったです。(ひとつだけ言わせてもらえるなら、確かに日本には初めから不利な要素が多かったわけで、日本の庶民レベルの悲惨さは英国にはほとんど無かったので、こういう展示内容になるのかなと思いました。) 7時前に市中心にもどったものの、夜はクリスマスマーケットを楽しみにしていたのに、なんとその日が最終日&6時に閉店。 「あぁ、クリスマスマーケット、お前もか!」 この国、絶対なにか間違ってる。クリスマスマーケットならクリスマスまでやってるべきじゃん。何故、クリスマスより前に撤退するのか…理解不能。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● 旅行最終日。 ロンドンに帰れるのが嬉しくてたまりませんでした。とゆーのも、風邪が悪化していて、ヒーター側(イギリスにはセントラルヒーターというデロンギ社のオイルヒーターのような風貌のものが備え付けであります)のベッドに移動させてもらったにも関わらず、夜中熱をだし、大量の汗をかいて、ヘトヘト。 午前中は、マンチェスター市立美術館。ここもなかなか良い美術館です。教授オススメの場所だけあって、気づいたら3時間以上いました。19世紀の建物を2つ現代的に組み合わせてあって、見た目以上に中が広かったです。常設展の中に絵画の復元に焦点をあてた部分があって、面白かったです。モディリアーニもみれたし、ロゼッティも何枚かみれたし良かったです。特別展は150年前にマンチェスターで開かれた「Art Treasure of the UK (大英国美術至宝展?)」の回顧版で、150年前のマンチェスターの様子はもちろん(ドブとか馬小屋などの匂いのサンプルがあった←臭かった。笑)、至宝展の様子&詳細、来場者客のこと、そこで使われた音楽のことなどが、当時実際に展示された美術品の数々とともに展示してありました。音楽の展示は面白くて、マンチェスターを拠点にするハレ交響楽団の創設由来、至宝展期間中に毎日2回ずつ行われたという演奏会のプログラムの記録や当時流行った曲などが映像や写真、音のサンプルとともに詳しく展示されていました(タッチパネル式コンピューターで。) その後、Urbisという現代美術を扱うセンターに行って、マンチェスターにある有名なクラブ(日本語だとディスコとかそんな感じ)の歴史をなぞった展示会と、世界でも高い評価を受けている広告映像や広告デザイン(商品デザインも含)の展示会をみました。この広告の展示会、英語圏の広告からの選出に偏っているのは仕方ないとしても、マーケティングとPRに興味があるワタシとしては、ココロ踊る時間でした。とにかく、うわっ、上手い!と思うのが多い。人権問題を扱うアムネスティ財団の街頭広告は、怖いほどよく出来ていたし、世界貿易機関の密輸を戒めるポスターも良かった。(フカヒレが問題になっているとはしらなんだ。)あと、テレビでみたSONYの「いかにも制作費がかかっている」CMの裏舞台がみれて面白かったです。欧州におけるソニーのブランドイメージって、日本よりもっと先進的な印象が強い気がする。 http://www.urbis.org.uk/page.asp?id=3203 このUrbisの建物は“宝くじ”による2000〜2001年にかけて英国全土で展開された芸術支援制度「ミレニアム・プロジェクト」の一環で出来ています。このプロジェクトは、建築物にしか適用されないという難点があるけれど、このプロジェクトの効果は絶大で、多くの芸術施設が改築され、カフェやショップを新たに増設されました。なぜカフェやショップが大切なのか疑問に思われる方も多いでしょうが、これは芸術施設には大切な収入源になるのです。日本では、チケットがないと施設内に入れない/入りづらいことも多いですが、英国の場合、美術館や博物館などは入場無料のところが多い上に、さらに「ミーティング・ポイント」としての社会的役割も確立されていて、ふらっときてカフェでまったりして帰る人口も多いのです。美術館や芸術施設により多くの人に訪れてもらい、より親近感をもってもらうための「カフェ」であり「ショップ」なんです。 さらに、もうひとつ画期的な「Gift Aid」という芸術支援制度があるのですが、これはまた次回に。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● 今回の旅で良かったなぁと思う収穫事項: 1)地方に対する国家&地方レベル芸術支援の実体を垣間みれたこと 2)美術館/博物館の展示の方法の日本との温度差 3)それら施設にもとめられる社会的役割 4)絵画の面白さがちょっとわかってきた(苦笑) 5)ロンドンはやっぱり恵まれている これは、全部ちょっとマジメな話です。これだけで1時間以上語れます。だから、今日は「敢えて」ここでヤメます。笑 アーツ・マネジメントはベンキョウすればするほど、現場がみたくなります。そして、奥が深い。Arts for Art's Sakeなんだけれど、でも、上手く次世代に残して、今の現代社会で有効的に「生かす」ためには国家レベル、いや、世界レベルでの「策」が必要になります。今、こうしてロンドンという「ごったがえしたちゃんこ鍋」のような場所でアーツマネジメントを学べること、本当に有難く思っています。(私の恒久的なスポンサーである母さん、父さん、アリガトウ。) |
風邪とともに去りぬ:リヴァプール編 |
クリスマスの前、12/17〜21にかけて、風邪とともにリヴァプールとマンチェスターに行ってきました。行く直前2日間は、ベッドでうーむげっそりでしたが、気合いで行ってきました。恐らく、1学期を終えて、一気に気が緩んだに違いないと思われます。苦笑
【リヴァプール】 リヴァプールに行った理由はタダひとつ。2008年欧州文化都市(European Capital of Culture 2008)に指定されているから。でも、「文化」はどこ?苦笑 いや、ビートルズはしつこいぐらいに生息してるんですけど、どこもかしこも工事だらけだし、道は閉鎖されてるし、ってゆーか、空き屋とか空き工場とか多過ぎて、ちょっといかがわしいです。おまけに、テートでもらった文化都市プランに連動している「美術館/文化マップ」で紹介されているポイントの半分は存在してないしむかっ(怒り)寒い中15分以上もかけて歩いていったレストランは閉鎖されているし。まったくもってありえん。 それよりも、都市行政と誘致関連団体、大丈夫なんでしょうか。 2003年には、このプロジェクトの誘致が決定していて、2008年は2週間後に始まるわけで、なのにこの状態。約5年間、いったい何してたんでしょうか。 市役所みたいなところの窓口で、この地図、間違ってるんですが、といっても「あー、そうなの?でも、私たちはわからないわ」だそーで。おいおいおい。 じゃ、逆に開いてるってご存知のギャラリーとか美術館教えてください、と教えてもらっていくが…、やっぱり「閉まってる」っていうか、中期改装工事中? だーーいーーーーじょおおおおぶ〜??? (ロンドンもオリンピック、絶対間に合わないと確信する瞬間です。) ● ● ● ● ● ● ● ● ● さらにつっこみたいのは、マックの看板で 「Open 22 Hrs: 6am - 22:30pm」 (22時間営業:朝6時から夜22時半まで) ってあったんですね。 計算ちがうし。 あと、さらに気になる店を発見。 「Open: 6am - 5:30am」 その30分間だけ閉めるって… ● ● ● ● ● ● ● ● ● 旧産業都市だけに(今もか?)、街全体が「寂寥感」に浸ってるかんじが否めないんだけれど、若者のファッションがロンドンと明らかに違うわけですよ。しかも、リヴァプールアクセント、さっぱりわからないし。 「Brown bread or white bread?」 ってきかれて、3回も聞き直しちゃったもんね。笑 一緒に旅した隣人のオージー人のエンマも「こりゃ、わからん」と嘆いていましたです。街ですれ違うアジア人(あきらかに移民か留学生)もリヴァプール訛を英語にもっていて、すっごい違和感ありました。 ファッションといえば、リヴァプールにもロンドンのカムデンのような、日本の原宿のような場所があって、でも、リヴァプールの場合は「建物1 つ」。ゴスロリ系というか、パンク系のファッションから、「たぶんリヴァプールでクールなるためにはここで買うんだろう」系ファッション店がぐちゃっとありました。建物のデザインやインテリアは、何故かアールデコ調。わけわからん。 そのお店の中に、なーーーーんとビックリ。 セーラームーンの生地でワンピースドレス作ってる店が。ほかにも、なんかどっかでみたことがあるような、ないようなデザインの手作り服がずらーり。そして、家庭用ミシンでせっせと洋服をつくっているアジア人(たぶん中国系)の女の子。 店内、怖くて入れませんでしたが、仕切りがガラスなので覗いてみると、いわゆる「コスプレ」写真がいっぱいあるので、想像するに「リヴァプールに済んでいる日本のアニメファンのオアシス」かと。 ほかにも、「ナルト」とか「バンダイ製マリオ」とか「キティちゃん」とかぜったい日本から来たキャラクターグッズを扱う店(アニメイトを彷彿させるお店)があって、そこに学校帰りの制服(これがまたありえないほど可愛くない)で物色するリヴァプール訛の女の子達が… 写真をさすがに撮れなかったのだけれど、どこの制服もロンドンじゃ絶対にみられない風貌なんですね。というか、着こなしの問題なのか、色の組み合わせの問題なのか。ってゆーか、スカートが膝下10cmぐらいに、60年代を臭わせる髪型とお化粧の女の子がうじょうじょいました。たぶん、これがリヴァプールではカッコいいんでしょうねぇぇ。。。。そして、この恰好のままで、ハイストリートを徘徊するんですよ、8時ぐらいまで。補導されないように着替えてくれば良いのに。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● よかったことは、サインポスト(標識?)が多かったこと、と、英国を代表する美術家Antony Gormley(アントニー・ゴムリー)の乱立銅像で有名な砂浜『Another Place』ですかね。 これら、ちょっと真面目な部分(?)に関しては、後日書きます。 マンチェスター編に続く。 |
ロンドンのクリスマス事情 |
クリスマスは、欧州文化の骨みたいな部分です。
だから、イギリス人はクリスマスは国をあげて国民全員で「本気で」休みます。 えー、そりゃ徹底しております。 日本社会では考えられないことが起きます。 一番スゴいのは、クリスマスの25日は、ロンドンを網のように巡る公共交通機関(バス、地下鉄、電車)とロンドン市公認の黒いタクシーは、1日全部おヤスミです。空港も動いてるのか、動いてないのやら…。イヴの24日も24時を境にタクシー以外のほとんど交通機関は閉まります。なので、せっかく聖ポール大聖堂の深夜礼拝に赴くものの、帰宅経路を懸念して、12時を回ったところで最終バスを捉まえて帰ってきました。普段は12時過ぎてもバスや車が走っているOxford Streetも伽藍堂。乗降者もほとんどいないので、すいすーい。 お店もレストランも(ほとんど)全部閉まります。唯一開いているのは、教会とイスラム系店主の商店だけです。道路も家もおそろしいほど、しーんとしております。ここまで来ると、ある意味、気味が悪い。人間の気配がしないんです。 24日も多くのお店はいつもの6時閉店より「更に」早くしまるので、5時には「みんな家にいる」準備万端です。 23日に近くのスーパーにいきました。 かなり混んでたけど、欲しいモノは普通に買えました。 が、24日にクリスマスロースト用の食材をそろえにQueenswayの大通りまで歩いていきましたが…。 普段は山のようにあるジャガイモも人参もタマネギも、全部無い!パンもない。空の棚の展示会みたい。明らかに仕入れをしていないんですね。でも、人がすれ違うのも大変なぐらいいる。まるで、大晦日の高島屋食品街。苦笑 ● ● ● ● ● ● ● ● ● テレビでも、24日には有名な英国国教会のクリスマス礼拝の録画が何回か放映されます。ケンブリッジのキングスカレッジの礼拝を観ながら、軽い夕飯を食べました。23日は、バヴァロッティ追悼の番組と1990年の三大テノールの古代浴場公演の放送を観ました。英国でのパヴァロッティ人気がよくわかります。 25日は15時にエリザベス女王2世のクリスマスメッセージの生放送がありました。今年、王室がこの日にあわせて、You Tubeの専門ページ「The Royal Channel」を作って話題になりました。「庶民に明るく解放された王室」を目指してのことだと思いますが、日本皇室じゃ考えられんことです。個人的には、「The Queen and her Prime Ministers(女王と首相達)」が好きです。国を背負って、どんな発言も多大な影響力を与える首相が、唯一、女王の前だけでは「一個人」としての自由な発言が許される。面白いのは、ブレア前首相が女王にまるで昔からの知人に話すような口調で話していることです。 さて、その今年のクリスマスメッセージ、女王の後ろに故ダイアナ妃の写真があって、何だか「フクザツな事情」を反映しているように見えました。 女王スピーチの全文:http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/7159758.stm ● ● ● ● ● ● ● ● ● クリスマス礼拝で、近くの教会に25日にいきました。大家さんに奨められたロRoman Catholicの教会へ!中には本当に伝統的なデコレーションがちりばめられていて、居るだけで気分が温かくなりました。が、イタリア人コミュニティー教会のため全部イタリア語…、仕方なく最初の説教と賛美歌が終わったところで退出。しょうがないので、家のならびにある英国国教会の教会へ。こっちは、なんだか人が10人ぐらいしかいない…。でも、司祭(牧師?)のお説教は良かったです。 「Christmas is the greetings in peace.」 基本的に仏教徒なので、communion(聖体式:キリストの肉体と血とされるパンと赤ワインを司祭から食べさせてもらう)だけはパスしました。でも、多神教でもあるので、私はキリスト教もイスラム教もどちらも信じています。宗教って精神的な影響があるので、難しいです。国政や文化とも大きな関係があります。だから、郷に入ったら郷に従えってね。(でも、絶対に十字は切らないし、communionもやりませんが。もしやったら、佛よりもキリスト教への背徳行為って感じがするから。) ● ● ● ● ● ● ● ● ● 今日26日は「Boxing Day」です。今日から日本の初売りに匹敵する大規模セールが繰り広げられています。私はあえて今日は不参加。だって、テレビでロイヤルオペラの「カルメン」やってるんです。セール<オペラ。基本です。苦笑 ● ● ● ● ● ● ● ● ● クリスマス、クリスマスとホリデーにだいぶ「うつつ」をぬかしてきましたが、そろそろ本業に戻ります。1月すぐに論文提出があるので、下調べを始めないと本当に不味いです。 Hope you had a fantastic Christmas!!! みなさま、良い年の瀬をお過ごしください! |
First Name |
昨日、担当教授(Supervisor)に論文に関してメールをした。
いつものように「Dear Mr. ,,,,」という書き出して。 そうしたら、返信メールの最後に 「My name is ..(first name)..」 という〆文が。笑 思い返せば、大分前にも「いい加減、西欧文化に従って、名前で呼んでくれ&ここは英国であって、日本じゃない」と言われた気が… でも、日本人な私としては、教授に「Hi, Tony!!」のようにいきなりファーストネームで"気軽に”呼べるわけがない。。。。。 うううう。 でも、きっと教授のことだから、ファーストネームで呼ばない限りは、振り向いてくれないとか、そういう地道な反対運動(?)にでるんだろうなぁ… にしても、気分的に…すすまないですね。苦笑 |
ロンドンマラソン |
本日、晴天なり。
今日は、ロンドンマラソンンです。 あぁ、日本語が変だ。笑 プロから老若男女の市民まで参加するロンドンマラソンの日です。オンラインで9時のスタートから生中継でみていますが… これは、祭りか? (All Photos from BBC Sports) 日本のマラソンとは大分違います。 お祭り状態で、沿道にはカラフルなバルーンがそこら中にくくりつけられ、音楽がガンガン。 トップランナーたちが通り過ぎても、まだまだぞろぞろとアマチュアランナーがきます。 それにも絶え間ない声援と拍手。 面白いなと思うのは、車いすマラソンも同時進行で行われていること。 それに、チャリティーで走る市民ランナーがいっぱいいること。 この市民ランナーたち、着ぐるみやウェディングドレス姿の人もいたり(いま、だちょうの格好をした人と木の格好をした人が…)、駒送り映像のような走り方(歩み方?)で前進する人もいたりして、みてるだけで面白い。その反面、日頃のジムやトレーニングでの成果を発揮しようとシリアスなランナーもいっぱい。 今年は36,500もの人がランナーとして参加したそうです。 それ以外にも、ボランティアで1300人もの人が救護要員で参加し、コース内に100人ものお医者さまがスタンバイ。その他にも、給水ポイントや、交通整理の人、その他のボランティアとスタッフを考えたら、スゴい数。 グリニッジからスタートして、Canary Wharf, Tower Bridgeを抜け、最後はSt.James Parkでゴール。 詳しいコースはBBCのコースガイドを御覧ください。 観ていて熱くなるのは、走ってる皆の顔! 本当に良い顔して走ってる。 本当に輝いている。 一生懸命な顔。 幸せそうな顔。 何かをやり遂げるときの熱いまなざし。 素敵! 自分のために走る人。 家族のために走る人。 友達のために走る人。 ランナーへの突撃インタビューで、皆想い想いのメッセージを発信して行く。 これがどういう仕組みでチャリティにつながるのか、よく解らないけど、でも、自分が走ることで、何かに貢献出来るっていうのは、すごいこと。市民以外にもセレブリティもチャリティに参加して、走っているらしい。 この↑人は、この↓沿道の応援の人と一緒にチャリティです。 ガンと闘う人へ。 難病と闘う人へ。 盲導犬育成へ。 小児医療へ。 医療研究へ。 世界中の難民へ。 こんなに素敵な顔ばっかりみていると、私もなんだかどきどきしてくる。 私も、来年挑戦してみようかな。 だって、皆、楽しそう! なーんて。。。。トレーニングだけでヘコタレソウ。笑 ♪ ♪ ♪ BBCのLondon Marathon 2007の画像特集はコチラ!! |
Comic Relief |
16日はコミック・リリーフの日です。 http://www.comicrelief.com/ こちらイギリスでは、もはや社会全体をあげての「event」です。BBC Oneも7時から深夜3時まで生放送で特集番組を、BBC Radio 1では私の大好きな朝のDJ、Chris Moylesが「Rallyoke」を1週間にわたって行いました。ラリオケ一連イベントで集まった募金総額約600,000ポンド。モイルズと出演者たちが移動する飛行機や電車内乗客からの募金。電話に寄る募金。会場での募金。募金された方法は様々…。でも、人々がちょっとだけ「others」に思いを寄せて、行動に移す。これって素敵なことだと思いませんか? * * * * * Comic Reliefとは、文字通りにしてしまえば、「笑いで救う」なんだけれども、本当はチャリティーのshowなどで、コメディアンや有名人たちが「世界を救おう」と募金を呼びかけるチャリティ週間。集められたお金をアフリカや世界で苦しむ人々の生活改善に役立てようというのが目的。 今まで、音楽なんかをのほほんと平和に日本でやってきて、好きなことが出来て、好きな音楽に囲まれて、それが当たり前だと思ってきた。少なくとも、これからの私の人生が突如変わらない限りは、今の水準のまま歳を取って行くんでしょうね。 でも、大切のは世界を知ること。それで、自分がいかに恵まれていて、どれだけ「今」に感謝すべきなのか気づく。私自身の力はささやかだけれど皆と協力することで、大きな大きなstreamを作ることが出来、世界に貢献することが出来る。これって本当に「人間だから出来ること」だと思う。動物だって、お互いを支え合って生きてるだから、それが人間に出来ないのはおかしいと思う。 アフリカのスラムの特集を見て、涙するひとは多いと思う。HIV孤児や親戚中がHIVポジティブな人々。マラリアが充満するタンザニアに住む人々。学校も無い。薬も無い。食べるものも無い。満足な家も無い。家だって、トタンの屋根に土壁だけ。寝るのも10畳も無い場所に14人がシートをひいて、重なるように寝る。赤ちゃんにあげるミルクもなく、水を与えるので精一杯。そして、5秒に1人の子供が助かる術も無く死んでいく。 内戦がやっと終わって、でも家も街もめちゃくちゃで、唯一確実に手に入る食料は、WFPが支給するトウモロコシだけ。今でも内戦で苦しむ国はいっぱいある。「〜人だから」というだけで、いつ殺されてもおかしくない。明日生きてるなんて保障はない。音楽なんて、そんな世界には介在しないんだろう。 そんな生活が世界にはある。そして、そんな世界でも人々は明日を待ち望んで、生きている。なんだか、愕然とする。 http://www.wfp.or.jp/gallery/photo.php?year=2006 お金をあげることだけが、全ての解決法になるわけじゃない。でも、私たちが出来る一番簡単な方法は、募金。ちゃんとした機関を通じて募金することで、そのお金が彼らに還元されて行く。 まずは、直接的な支援。医療支援や食料支援。中期的支援としては、技術支援と人材支援。そして、長期的支援としての無償教育と学校の開設。これで、より明るい社会を築くための素地作りと人材育成ができる。そして自分たち自身で国を作っていくための「国力」がつく。 We have the power to save people. We have the power to change their life. We have the power to make them smile. だからといって、皆に「募金」を強要したいわけじゃない。現に、私だって、comic reliefキャンペーン商品は買ったけど、直接募金したわけじゃない。元来ユニセフ派なので、募金はしなかった。でも、飛行機に乗るたびにちょこっとだけどお財布にある小銭を[Change for Good]に全部おいてくる。200円で6〜10人が暖かく眠れる。500円で、60人にワクチンが打てる。自分が「ええかっこしい」になりたいわけじゃない。だって、こうやって小銭を差し出すことしか、今の私には出来ない。ただの自己満足だけかも知れない。でも、私は自分の立場に感謝したいだけ。自分がいかに「幸せ」でいるか。あーあ。 いつか、「音楽」を通して、こういうチャリティに関わりたい。バレンボイムのように「音楽」で世界平和に従事出来たら、素晴らしい。 ひとりがみんなのために みんながひとりのために みんながみんなのために |
甘くない生活 |
すっかり忘れていましたが、
今日はバレンタイン。 全くもって関係のないイベントです。笑 辛うじて、友人から「Hey!! Happy Valentine!」というメールが少し来たぐらい。 【先月のTDLより。】 * * * * * この国も、バレンタイン商業戦線は激しいです。 なにが激しいか。 レストランやらアルコール系やらお菓子やら。 お店もとにかく全てが「赤」「ピンク」「ハート」。 日本と大きく違うのは、男性からも女性にアプローチするので 「For Her」というセクションをよく見かけます。 シャンペンやワインにはじまり、カワイイ下着やリラックスグッズ。 とにかく、テレビCMまで「バレンタイン仕様」になる。 新聞なんかにも、The most romantic day in the yearなどと1週間前から 特集記事が組まれたり、日本のチョコレートに集中した商戦とはだいぶ様相が違います。 カード自体も1ヶ月ぐらい前から、沢山並べられていました。 面白いのは、暖冬で環境問題への意識が高まっているのか、ラジオなどで 「同じ赤いバラを買うなら、オランダ産ではなく南アフリカ産を買いましょう」 などという、突拍子も無いヘッドラインが…。 オランダ産のバラは、温室で育てる=それだけCO2を排出しているということらしいです。 だったら、日常生活の無駄な電気消費をやめるような「デン子ちゃんCM」でも流せばいいのにと思う日本人の私がいたりするのですが…。笑 とにもかくにも、全く「甘くない生活」なので、私には無関係ですが、みなさま、 Happy Valentine's Day! Have a sweet evening! |
お客様満足主義。 |
この概念、イギリスには存在しないと思う。
存在しても、意識しているのは本当にわずかの会社だけだと思う。 * * * * * 昨日、ヒースローでの出来事。 オンラインチェックインをしたにも関わらず、30分以上も列に並ばされ、どーゆーことだと微妙に呆れモード。だいたいデスクにいる客が1組動くのに15分以上かかるってどーゆことだよ。と、どの人も不満度100%の表情。おまけに横は入りする輩まで登場。血の気の多い若いお兄ちゃんが、やめときゃいーのに、お決まりのようにつっかかっていく。そして、その横をさりげなーくpoliceが通り過ぎる。笑 担当交代ででてきた(問い合わせに必要な電話番号もわからず、一々隣の地上職員に聞く)おばちゃんに「すみません。オンラインチェックインをしてきたのにもかかわらず、ここにずっと並んでいるんですが、他にファストチェックインのデスクはないのですか?私のフライトは1時間後なんです。」と丁寧な英語で聞いた。そうしたら、帰ってきたお返事は 「私の担当時間は終わったから」 気の長い私もさすがに怒り奮闘。「それでも、あなたはBAの職員で制服を着てらっしゃいますから、何かご存知の情報を教えていただけませんか。」と聞き返すと、 「あと2人でしょ、もう少しだから待ってなさいよ。 それに私にはもうresponsibilityはないわ」。 もう少し?はぁ?ふざけんじゃねーよ、おまえが1組回すのに20分以上かかってんじゃねーか。「では、あなたはanother a half hour待つ必要があるとおっしゃるんですね。どうもご親切に有難うございます。でもこれは今までにBAで受けた最低のサービスです。」と言ってやった。そうしたら、隣のオジさんが一言「well done, dear. this is a bad service.」。 * * * * * この前も、知人と話していたけれど、本当にこの国に「お客様満足」って観念が基本的に無いと思う。Hospitalityって、勤務時間もそうだけど、でも、例えば制服を着てお客様の視界の中に入っている間には、responsibleだと思う。でも、そう思うのは日本人だからなのかもね。 だって、6時閉店で、5時50分にはお客入店拒否、55分には店内巡視だもんね。しょーがないのか。でもさー、あのBAのおばちゃんはちょっとサイテー。違うカウンターのアシスタントの人は、親切だったのにさ。ドイツのルフトハンザのアシスタントの人はほぼ全員、フレンドリーだったぞ。 |
Mistletoe |
『イギリス人と文化』というカテゴリにしましたが
実際は欧米の文化です。 この2週間ですっかりクリスマスモードに染められて その中で、今まで知らなかった習慣を発見。 それは、『mistletoe』。 日本語にすると、ヤドリギ。 日本にはこの習慣入ってきてないように思います。 ミュンヘンのクリスマスマーケットでも売られていました。 このヤドリギの習慣、lovelyです。 というのも、ドアの上に飾られていて、その下をくぐるとき、ヤドリギの下にいる人にキスをするという習慣。ロンドンで同居人とドイツ人友人と行ったパブに飾ってあったのが、知ったきっかけ。 よくよく考えて色々みてみると『love actually』なんかでも、Miaがオフィスでパーティの打ち合わせをしているときに「I'll be just hanging around the mistletoe, hoping to be kissed(ミストルトーの下でキスでもされるの待ってるわ)」と言ってたり…。マライア・キャリーの『All I Want for Christmas is You』でも「....Im just gonna wait underneath the mistletoe...」とあったり…。案外、ヨーロッパのクリスマス文化では大切なのかも。 詳しくはコチラのサイトをご覧あれ. |
忍者ブログ[PR] |