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病院は全部タダ。
CATEGORY : [Life] 2007/02/09 23 : 22
水曜日の夜のこと。
夕飯の支度をしつつ、作置きスープを作りつつ、クッキーを作っていた。ら!色んな要因が重なって、指をザーックリ切り。。。。血が止まらない、ので止血をしつつ、全部料理完了。笑。血があんまり止まらないので、心臓より上に掲げたまま、止血をしてみるが、止血を外すとどばーっと出てくる。寝るころにはだいぶ良くなったけれど、とりあえず止血&心臓より上の位置はキープで寝る。でも、起きると、また血が…。おまけに痛い。


困り果てて、しょうがないので(内心「切り傷ごときで…」と思いつつも)病院行ってきました。1駅となりのSt.John's Woodの日系病院(private)に行くか悩んだけど、雪で足場も悪いし、寒いし面倒だったので、歩いて5分の公営病院(NHS)へ。

行く前に、加入している留学生保険のイギリスセンターに電話をして、保険適用のためには何が必要か確認。←こういうところは、堅実です。笑。血が止まらないんですって言ったら、電話越しにお姉さんに同情され、タクシー乗っていきますかとまで心配された。笑

●医師の診断書(Medical Certificate)
●領収書(Reciept)

をかならず貰ってこいとのコトだったので、念のため身分証明書代わりのパスポートと保険申請用紙(医師の記入欄がある)を持って、元気に歩いて、いざ病院へ。

 * * * * *

大雪のおかげで病院はたぶん空いている方なんでしょう。10:45に「Emergency/Accident」で受付を済ませて、指は心臓より高い位置に保持&痛みに耐えてうーんうーん待っていると、15分ぐらいですぐに呼ばれました。噂で何時間も待たされるとかって聞いていたから、待つ準備万端(iPodと本)で行ったのに!

この国、なかなか医者が登場しません。

かわりに「nurse」とか「assistant nurse」とか言うバッジの人が最初の手当をしてくれます。担当だったお兄さん(微妙に英語に訛がある)に血がいっぱい出て止まらないんですと言うと「人間の中には"a lot of"血があるから大丈夫。Calm down!」と一蹴。普通にパソコンとか置いてある文具机に、シートをひいて、治療開始。日本で見るような治療台も、銀色のケースもどこにも見当たらない。ってゆーか、ここ雑菌だらけなんじゃ?どーみても、ここはタダの事務部屋にしかみえませんが…。そんな私の疑惑はおかまいなしに、お兄さんは消毒薬と脱脂綿でぐりぐり。涙が出るほど痛い!!ひえええええ、にーさん、頼むよ。と思っていると、ポケットからひょいと痛止めを出して、飲ませてくれた。

「じゃ、my colleagueが呼ぶから外で待ってて」

と、受付に戻される。やれはて、と待つこと10分。また呼ばれた。今度は絶対肥満だよっていう体型の気のいいおばちゃん。絶対病院とは思えないカーテンで仕切られた、青い壁と流し台と文具机と簡易イスが2つあるところへ案内される。あんまりにも殺風景だし、おばちゃんはロゴ入りのポロシャツを着ているから、今度こそ「請求だ!」と思ったのに、一言目に「Did you try to add an extra breackfast menu?」。ガクっ。そんなぶきっちょじゃないよ。涙。カルテを書かなきゃいけないから、ちょっと見せてねって、今手当したばかりの所をはがしていく。(だったら最初から書けば良いじゃないか。)

 * * * * *

質問をいろいろされた中で、新発見だったのは、破傷風(Tetanus)の予防注射って10年に1度はやらないといけないんだそーな。で、たぶん 12歳のときやりましたと言ったら、じゃあそろそろやらないとねぇとおばちゃん。(tetanusがわからなくて電子辞書で調べると、その電子辞書に興味津々。よっぽど面白く見えたらしい。)

いきなりいなくなったかと思うと、不思議な医療用の透明テープ(縫う代わりにこれで傷口をつなぎ合わせておく)と消毒用品を持ってきて、傷口を再消毒して、テープをはり(またこれが“不思議”な張り方を…笑)、医療用ガーゼ絆創膏をはって終了。薬とかつけないのね?と思っていると、長細い箱をガサゴソして、

「じゃ、左腕出してね。破傷風のワクチン打つから。」
「は?E..e. excuse me?(えええマジかよ!?と心の声)」

すぐ終わるからって、そーゆー問題じゃない。心の準備が…。
「I have never been a good friend of injections」と粘ってみるも虚しく、テキパキと注射器を組み立てていくおばちゃん。寒いのに!

脱ぐために立ったままでいると、おばちゃんは「Hold on seconds. Keep straight.」とそのまま注射を打ってくる。コトは物の1分で終了。でも、前後の消毒もへったくりもあったもんじゃない。ひええー。血が出てくるってと思ってみると、案の定出てくる。脱脂綿でぐりぐりやって「じゃ、また問題があったらいらっしゃい」と終了。

結局、ドクターには会わず、帰宅。
そして、左腕に違和感が…。
うむ。。。

 * * * * *

で、問題の医療費。
すごいね、全部タダ。
(病院の名前も、Royal Free Hospital。)
おばちゃんにしつこく確認したけれど、発生から24時間以内の処置であれば基本的にタダらしい。留学生でも、旅行者でも、イギリス人じゃなくてもタダ。

いろんな意味で「なんてゆー国だ。」と思った1時間でした。笑
ドラマのERの風景は、イギリスでも健在です。
日本の病院って、本当に「整頓」されてるし、「病院」だよね。
ほら、消毒薬の匂いとか…。



ps:帰りにおばちゃんが、これ使いなさいっと言って、医療用の絆創膏とビニル手袋を一掴みくれました。笑

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こめんと [ 2 ] とらっくばっく [ ]
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COMMENT
痛そうで……
痛そうで……
拝見しながら、思わず自分の指を握りしめてしまいました。
大丈夫ですか?
早く良くなると良いですね。
お大事に。
【2007/02/1207:09】|URL|あきよ#597796a32d[ EDIT ]
今日、5日目にして、さすがに絆創膏を代えようとはがしてみました。微妙に細胞が再生しているのが、よくわかりました。笑

とにかく切り傷は切りどころが大切、ってそういうわけではなくて、気長に完治待ちます。

あきよさんも十分に気をつけてください。病院にお世話にならないように。笑
【2007/02/1301:57】|URL|wacky#37e8d34cac[ EDIT ]
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