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バレンボイム:ベートヴェンPソナタ全曲演奏会1
CATEGORY : [Music: Concerts/Recitals] 2008/01/31 10 : 35
ダニエル・バレンボイム
ベートヴェン・ピアノソナタ全曲演奏会 
第1回目

2008年1月28日(月)
19:30開演
ロイヤル・フェスティバル・ホール


Sonata in F minor, Op.2 No.1;
Sonata in E flat, Op.31 No.3;
Sonata in B flat, Op.106 (Hammerklavier)



会場であるサウスバンクセンターの特設サイトにアクセスすると、マエストロのインタビューなどがきけます。期間限定だとおもわれますので、お早めにどうぞ!

http://www.southbankcentre.co.uk/festivals-series/barenboim-beethoven-sonata-cy




心から尊敬する人物の一人であるバレンボイムの、私にとって初めてのピアノソロ演奏会。それが、ベートヴェンピアノソナタ全曲演奏会シリーズになるとは!How lucky I am!!!

まず、この演奏会の客層が、本当にステレオタイプな客層(いわゆるWhite-Middle class British)で、アーツマネジメントを学んでる身としては、思わずマーケティングの用語が頭の中をぐるぐる回って、でも、こういう雰囲気を「楽しい」「心地よい」と思う自分にもちょっと驚いたり…。でも冷静に考えると、私はこういう環境のなかで育ってきたので、当然なのかと思うと、やっぱりこれもブルデューのいう「Habitus」で、結局「Cultural Capital」なのかなと思ったり…


さて、マエストロ。
黒いシャツに燕尾服で、白いハンカチを片手に颯爽と登場し、ステージ上の客席(コーラス席)にも深々とお辞儀。

ピアノソナタ第1番(Op.2 No.1)は、私が初めて取り組んだベートヴェンソナタでもあるため、なんだか個人的な思い出の回想が終始忙しく、はっと気づいたら1楽章終了。こんなにあっさりしていた楽章だったかなと思いつつ、2、3楽章へ。神がかったような細やかで柔らかい音の連続とは対照的な希薄ある4楽章。自分が学んだ曲と同じとは到底思えない演奏でした。

18番(Op.31 No.3;)は、風がさわやかに吹き抜けていくようでした。

休憩を挟んでの29番『ハンマークラーヴィア』は、ベートヴェンが当時持っていたピアノの機能性を最大限に活かして作った作品。ピアノが生み出せる様々な表情が凝縮された作品。特に印象深かったのは、3楽章で、マエストロが螺旋を描くように生み出す不思議な空間に、呼吸をするのもわすれるほど、吸い込まれていきました。4楽章は、途中、マエストロの魂がどこかに飛んでいってしまったような瞬間があったにせよ、作品をそこからわしづかんだような深い味わいのある演奏でした。


日本語で何と訳したら良いのかわからないのですが、とにかく作品ひとつひとつとのengagementの深さが伝わってくる演奏でした。

マエストロの演奏を聴いていて強く思ったのは、私はベートヴェンを聴きにいったのではなくて、バレンボイムを聴きにいったということです。上手く説明出来ないのですが、演奏を聴いている最中は、マエストロのアプローチがあまりにも新鮮だったり古典的だったり忙しいので、ベートヴェンのことを想う余裕がないのです。

それから、マエストロの演奏は、ピアノ演奏というより、オーケストラのピアノ編曲バージョンを聴いているという印象を受けます。きっと、演奏するときにマエストロの頭の中には、ピアノ以外の楽器の音もあってinterpretation(解釈?)をしているのでしょう。


演奏会の後、世界的にも権威のあるRoyal Philharmonic SocietyからマエストロにGold Medalが授与されました。これは、マエストロの演奏活動のみならず、彼のWest-Eastern Divan Orchestraなどを含んだライフワークへの高い評価もあっての授与です。過去のGold Medal受賞者には、ブーレーズ、ブレンデル、アバド、ドミンゴ、ラトル、マッケラス、フィッシャー=ディスカウなどがいます。私がバレンボイムを敬愛する理由として、彼の音楽を通じた和平活動とその彼の数々の講義に代表される学術的造詣の深さがあります。近い将来、マエストロがノーベル平和賞を授与されると良いなぁと密かに願っています。


次回、第二夜は、2月3日(日)。
プログラムは以下の通りです。
 Sonata in A, Op.2 No.2;
 Sonata in D minor, Op.31 No.2 (Tempest);
 Sonata in G, Op.14 No.2;
 Sonata in E flat, Op.81a (Les adieux)


あ、そうです。
演奏会終了後にサイン会があって、もちろんサイン頂きました!
いつかマエストロとWest-Eastern Devine Orchestraを日本に招聘できるように、頑張ります!






Gold Medal授与に関して、Royal Philharmonic Societyのwebsiteから抜粋。

Gold Medal for Daniel Barenboim

Daniel Barenboim has been awarded the Royal Philharmonic Society Gold Medal, one of the most prestigious honours in classical music.

He was presented with the medal by Graham Sheffield Chairman of the Royal Philharmonic Society at London’s Royal Festival Hall on Monday 28 January following the opening concert of his Beethoven Sonata Cycle.

The RPS Gold Medal was initiated in 1870 to commemorate the Centenary of Beethoven's birth and bears the effigy of Beethoven. It is awarded for the most outstanding musicianship. Fewer than 100 medals have been presented in the intervening years. Current Gold Medal recipients include: Claudio Abbado, Janet Baker, Pierre Boulez, Alfred Brendel, Elliott Carter, Colin Davis, Placido Domingo, Dietrich Fischer-Dieskau, Bernard Haitink, Charles Mackerras, Simon Rattle and Joan Sutherland.

Commenting on the award, Graham Sheffield, RPS Chairman said:

“Daniel Barenboim is not only one of the world's great pianists and conductors, but he has proved to be a passionate ambassador for the message that music plays a vital role in a healthy society. He is also a great advocate for contemporary music, and has performed and commissioned many new works. His activities and influence are truly international. He has shown great courage in demonstrating music's power to transcend political boundaries and racial enmities, and made a major contribution to intellectual debate”.




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