Arts Managerを志すwackyのロンドンからの徒然メモ
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教会とオルガン |
St Paul's Cathedral Sunday Recital 12 November 2006 at 17:00 Simon Williams (Org) 2006年11月12日(日)17時開演 セント・ポール大聖堂、ロンドン オルガニスト:サイモン・ウィリアムズ ♪ Cesar Frank (1822-1890) Choral No 3 in A minor J.S.Bach (1685-1750) Adagio e dolce from Sonata Mo 3 BWV 527 Louis Vierne (1870-1937) IV Quasi Adagio; V Final from Symphony No 3 i F# minor * * * * * * 初めて真面目に教会でオルガンソロを聴きました。 荘厳。 の一言につきます。 あの石造りの、見上げると首が痛くなるような大聖堂で、音が本当に降って響いてきます。かと思えば、低音は下からビーンって振動がくる。 プログラムがすべて「第3曲」から選ばれているところに、三位一体を意識しているのかと安直に思ったりもしますが… 以前にピアノフェスティバルに参加したときにも感じたのだけれど、欧州では教会を演奏会会場に使うことが頻繁にありますが、これは奏者にはとても難しいのではと思います。というのも、教会によって残響時間や響き方が全く異なるからです。つまり、全ての音響効果をきちんと把握して演奏をしないと、惨憺たることになります。 例えば,ペダルやどうやって音を切るか、フレージング、テンポ、そして選曲そのものも、残響や音響効果に大きく左右されます。昨日も3曲目の細かい刻みのパッセージは、ただぼやっとしたクラスター(音の固まり)のように聞こえました。それが、作曲者や演奏者が意図したことなのかどうなのかはわかりません。 逆にいわゆる教会音楽やコーラスは、あの残響効果があってこそのものです。その余韻が次への「間」を生み出して、より効果的な音楽を生み出しているのだと思います。この空間で、和声音楽が誕生せずに、先に多声音楽が栄えたのがよくわかります。 それにしても、大聖堂。 本当に厳かな空間です。 精霊たちへの祈りなのか、 はたまた、神へ畏敬の念なのか。 これが音楽なんだなぁと久しぶりにmusical momentsを楽しみました。 PR |
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