Arts Managerを志すwackyのロンドンからの徒然メモ
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Evgeny Kissin |
2007年3月5日(月) 19:30開演 バービカンホール (バービカンセンター) Schubert Sonata in E flat D568 Beethoven 32 Variations Brahms Six Pieces op.118 Chopin Andante spianato and Polonaise in E flat Evgeny Kissin (piano) <アンコール> Liszt 愛の夢 Mendelssohn 春の歌(?) Chopin 子犬のワルツ 他 計5曲 * * * * * キーシンのピアノは、F氏曰く「機械みたいに正確」 私は「鮮やか」だと思う。 前に音楽の友でシューベルトのソナタへの批評を読んで以来、ずっとキーシンのシューベルトを生で聴きたかった。「圧倒させる精神力で弾ききった」というシューベルトのソナタが聴きたかった。 まず、目を引いたのは、ステージ上にも約50席、客席が設けられていた。チケットは既に完売で、ホールはもちろんほぼ満席。日本人を含んだアジア系のお客様が目立った。 やっぱり、この人すごいなと思ったのは、シューベルトよりも、ベートベンよりも、ブラームスの「6つの小品」だった。ホールと客席の位置関係で、音響が決していいとは言えなかったけれど、でも「あっ」って思った。ほとんど間を空けないで、6つ弾ききった。途中、流れ落ちてくる汗を(実に巧妙に)拭いながら、30分以上、ぴーんと張った糸みたいな緊張感で弾ききった。すごい。 最後のショパンは、板に付ききっている演奏というか、もう完璧に自分の肉となり血となりな演奏だった。怖いほどに思い切りが良い気持ちが良い演奏だった。 例によって、このロンドンでも長ーいアンコール。 途中、熱狂的なファンと思われるおばちゃんが走りよったり、色々あったけれど、それでも出てきては演奏し、6曲も演奏をして、大喝采をあびて、ステージを降りていった。 キーシンの演奏を聴いていつも思うのは、彼のピアニッシモの繊細さと正確さ。絶対に「これ」っていうピアニッシモを、完璧なコントロールで出してくる。ある意味、神がかってる。あれで、まだ34歳。やっぱり「神童」は健在なんだな。 【小話】 バービカンの3階席(バルコニー)のD列は、A〜B列よりも音響的に良かったです。 PR |
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